幹細胞コスメに副作用はある?リスクと危険性について

近年、究極のアンチエイジング効果があると大注目されている「幹細胞コスメ」をご存知ですか?

年齢を重ねると肌が衰えてたるみやシワ、シミなどが目立ってくることは分かっているけれど、可能ならいつまでもハリや弾力がある若々しい肌をキープしたい・・・。これは女性なら誰もが願う永遠のテーマです。そんな年齢肌に化粧品だけで対処しようと開発されたのが「幹細胞コスメ」なのです。

「幹細胞」というと最先端医療で用いられているイメージがあるかもしれませんが、化粧品の場合には副作用や何らかのリスクはないのでしょうか?

今回はこの点についてまとめました。

幹細胞コスメとは?

幹細胞コスメに使われているリンゴから抽出した幹細胞エキス

「幹細胞コスメ」という名前から、化粧品に“幹細胞”そのものが配合されていると勘違いする人がいるのですが、正確には“幹細胞”を培養した上澄み液を精製したエキスが配合されています。

さらに、原料の“幹細胞”が何に由来しているかによって種類が異なります。

国内で一般化されているのは、スイス原産の「リンゴ」やモロッコの砂漠に自生する「アルガンツリー」など強い生命力を持つ植物の“幹細胞”から培養された「植物由来」と、人間の皮下脂肪の細胞から採取された“幹細胞”から培養された「ヒト由来」の2種類です。

もちろん、どちらの場合にも“幹細胞”そのものは取り除かれていて幹細胞を培養したエキスが化粧品に配合されます。

幹細胞コスメの安全性は?

幹細胞コスメでスキンケア

ドナーの安全性(ヒト由来)

植物や人間の“幹細胞”を人工的に培養させて作られる「幹細胞化粧品」ですが、安全性について不安に感じる人も多いことでしょう。

日本の場合、厚生労働省によって定められた「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(旧薬事法)」の第2条では「生物由来原料、生物由来製品」という原料基準に関する規定があります。

その基準に合うように「ヒト由来」の場合、エイズ・肝炎を含むウイルス・細菌に感染していないか、慢性疾病(アレルギー)などがないかといった適合検査を入念に実施。これらの検査をクリアした健康な成人女性ドナーから採取された幹細胞が使用されることになっています。

生産工程での安全性

採取された“幹細胞”を培養させる際には、品質管理基準である医薬品“GMP(Good Manufacturing Practice)”と呼ばれる厚生労働省によって定められた医薬品の製造管理・品質管理の基準に準拠した培養施設環境管理(クリーンルーム)、培養製造工程管理(クリーンベンチ)で行われることになっています。

さらに生産の工程では、培養液の安全性に関する検査、構成成分に関する検査、製造ロットごとにウイルスや細菌感染に関する検査が実施され、最終的にこれら様々な検査基準をクリアした成分だけが製品として出荷されます。

このように医薬品レベルでの厳しい品質管理をクリアしたものが商品化されているのです。

このように、現時点では「ヒト由来」の幹細胞培養液の生産工程は、医薬品レベルの厳しい管理基準のもとで生産・管理されていることから安全性に関しても問題ないと考えられます。

幹細胞コスメの種類別副作用のリスク

幹細胞コスメの選び方ポイント

幹細胞コスメにはヒト由来、植物由来、動物由来の3種類があります。それぞれに効能と気をつけるべき点が違います。それぞれの効能と副作用や危険性を一つづつ見ていきたいと思います。

幹細胞コスメを選ぶときにも留意したい、種類別副作用とリスクです。

ヒト由来の幹細胞コスメの副作用は?

ヒト由来の幹細胞コスメは一番副作用が少ないということが分かっています。

他人からの幹細胞なのだから合う・合わないがあるんじゃないか?と思いますよね。なぜヒト由来の幹細胞コスメは副作用が少ないのか。

まず、他人の幹細胞といっても幹細胞自体がコスメに使われているのではないのです。幹細胞を培養する際に出てくる培養液というものを使用するのです。そして採取する対象者は20代から30代の女性がほとんどで、採取する前には必ず血液検査やアレルギー検査など厳密に行われています。

さらに採取し成分は厳格な管理下で保管され厳重な滅菌作業が行われています。お肌が弱い方やアレルギーを持った方も比較的安全に使用できるでしょう。

植物由来の幹細胞コスメの副作用は?

植物から幹細胞を取り出すことは比較的簡単なため、市場ではこの植物由来のタイプが一番多いのではないでしょうか。

りんごやアルガンツリー、高麗人参、ぶどうなどから採取した培養液を使用しています。

たくさんの種類から香りや使用感で選べるのがいいところですが、実は、植物由来の幹細胞コスメは人間の幹細胞とはタイプが違うため、高い効果が得られないのが事実です。

植物は種類によってはアレルギーや花粉症といった拒絶反応を起こす人がいますが、幹細胞もその例外ではありません。

植物そのままではないのでそれほど大きな副作用や拒絶反応を心配する必要はありませんが、少なからず体質によって合う、合わないがでてくると考えたほうが無難です。

動物由来の幹細胞コスメの副作用は?

動物由来のものは植物由来に比べてまだ市場にはそれほど出回っていませんが、主に羊の毛根や胎盤の幹細胞から作られています。

羊の幹細胞は人間の幹細胞に似ているという点、アレルギー反応が起こりにくいという点、羊は病気に感染しにくいなどという点から選ばれているようですが、植物同様、人間の幹細胞と同じタイプではありません。

そのため少なからず動物由来のものもアレルギー反応が出る可能性があります。また羊の飼育環境や処理される環境にも気をつけなければなりません。

どんな環境で育てられ、どんな方法でどんな管理下で採取・培養されたのかきちんと記されている商品であれば安心ですが、情報が少ない中で動物由来のものを使用するのは現段階ではなるべく控えたほうがいいでしょう。

幹細胞コスメに副作用はない?

幹細胞コスメでスキンケアする方法

「幹細胞を使用したコスメで拒絶反応の心配はないの?」とか、「ヒト由来の幹細胞コスメで細胞がガン化する心配はないの?」という人も多いようです。

そもそも「幹細胞コスメ」には“幹細胞”そのものは配合されておらず、培養した上澄みエキスが使用されています。ですから細胞がガン化する心配はありません。

さらに、「ヒト由来」の成分のほうが、同じ人間が本来持っている成分が含まれているため、他の幹細胞エキスよりも拒絶反応が起こりにくいと言われています。

同様に「植物由来」の幹細胞エキスに関しても、“幹細胞”を取り出した培養エキスであるため副作用の心配は少ないとされています。

ただ、「植物由来」の場合には使用する人が何らかのアレルギーを持っている場合には何らかの拒絶反応が起こる可能性はあります。

さらに、日本国内ではほとんど手に入らないものの海外では流通している「動物由来」の幹細胞エキスの場合には、人間には含まれていない成分が配合されている可能性があり、何らかの副作用や拒絶反応が生じる可能性は捨てきれません。

リスクと危険性

幹細胞コスメの特徴と危険性

先に書いた通り、現在のところ「ヒト由来」でも「植物由来」でも、“幹細胞エキス”自体が肌に何らかの危険を及ぼすリスクは限りなく低いと考えられます。

ただ、“幹細胞コスメ”といっても、化粧品によっては防腐剤などの添加物が含まれている可能性があり、敏感肌の人には添加物が肌に合わない可能性もあります。

さらに、幹細胞コスメ自体、化粧品として認可されてからまだまだ新しく実績が少ないという事実もあります。

ですから、現在のところ副作用や拒絶反応がないからといって今後も100%安心、とは断定できないかもしれません。この点に関しては新しい成分ならではのリスクだと言えるでしょう。

信頼できる商品を選ぼう

幹細胞コスメのを選ぶときの注意点と選び方

いかがでしたか?

今回は、アンチエイジングに効果が高いと言われる最先端コスメ、「幹細胞化粧品」の安全性や副作用などのリスクについて調べました。

“幹細胞コスメ”という名称ですが実際には「幹細胞」は含まれていないため、“ガン化”の心配がないこと、「ヒト由来」の場合には細胞を採取するドナーの病気や慢性疾病など健康面での徹底的な検査をクリアしていること、生産工程では医薬品レベルでの品質管理が行われているなど、安全に関しては厳しい基準をクリアしていることが分かりました。

ただ、非常に高価な成分であるため、メーカーによっては、ほとんど成分を配合していないのに“誇大広告”をしている可能性もあります。

購入する場合には商品の品質管理がきちんと開示されている商品や、“幹細胞エキス“がどれくらい配合されているか、添加物の有無などが記載されている信頼できる商品を選ぶようにしましょう。